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リーガルテック・カンパニー「MNTSQ(モンテスキュー)」のTechブログです。

【実践】テックブログの締切をカッコよく先延ばしする方法

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書き出し

MNTSQ(モンテスキュー)株式会社でプロダクトマネージャーをしています、野中と申します。 この記事を読んでいる貴方様も、きっと同じIT業界の住人なのではないでしょうか。

さて、IT系の、しかも社員エンジニアの方々(いちおう私含む)が背負う宿命といえばーーそう、テックブログの執筆、ですね。

昨今、優秀なエンジニアを採用したい企業が芋洗い的にごった返しており、「なんとかウチの良さをアピールしなければ!情報を発信するんだよ!当番制でテックブログ書こうよ!」というムーヴもすっかり業界に定着したように思えます。

もちろん弊社もごった返す芋のひとつですので、この辺り手を抜くわけにはいきません。私も、当番が回ってきたからには立派な記事を書き、弊社社員の優秀さをアピールしたい、と考えておりました。

ーーところで、現実って残酷ですよね。なんやかんややっているうちに、いつの間にか「テックブログ:下書き社内公開予定日」まで来てしまいました。そして今、私はこの「書き出し」を書いています。もちろん、テックブログのテーマはまだ決まっていません。

私が心の支えにしている言葉に「大事なのは、ここからどうするか、だ。まずそれに集中しろ」というものがあります。若き頃の先輩の教えです。そう、この状況から何ができるか、残りの時間でどんな落とし所に着地させるか。仕事に携わる人は常に、それを真剣に考えるべきなのです。

ということで、活路を見出しました。

このブログのテーマ

テックブログをカッコよく一回分先延ばしにさせてもらう方法を開発する(検証つき)

課題

そう、私がいま直面している課題、そして解決すべき課題は、これなのです。そして、きっと同じ課題にぶつかる同業者の方も、多くいらっしゃることでしょう。私が今、ベストとはいわずともベターな一手を実践し結果を共有することが、業界への貢献にもつながるのではないでしょうか。そう思うと、実践する勇気が湧いてきます。

方策

ここで、現在の状況を整理します。

  • 今日中に、記事の下書きを終わらせたい。
  • この後、社内公開&レビューがある。なので、それなりの品質にはしておきたい。
  • 最終的には「読者に刺さる、弊社に興味を持ってもらえる面白い記事」にする。
    • なのでネタは尖りすぎず、広い層に気軽に読んでもらえるものにする
      • 「夏休みの工作」的なハンズオンものにしたい
  • 前から興味を持っていたガジェット(デジタル文具)がある
    • これでなにか作ってみよう

ということで、改めて以下の方針でトライしてみようと思います。

  • テックブログは「前編/後編で書くつもり」とする
  • 今回は前編とし、風呂敷を広げて終わりにする
  • 実際に苦労するモノを作りレポートするのは、後編とする

また、この方法なら以下の副産物的メリットも期待できます。

  • 「すごいヤル気がある!」ことが伝えられる
  • 万が一、前編で反響が芳しくない場合は、そこで打ち切ることができる(決定の先送り)
  • 次回当番(=2ヶ月後)のネタも決まる

転んでもタダでは起きない。そういった精神が、現場では大事だと思います。

実践

方針が決まったので、次は実践です。 ここから先は、「最初から書くハズだったハンズオン系テックブログの前編記事」としてお読みください。


書き出し

MNTSQ(モンテスキュー)株式会社でプロダクトマネージャーをしています、野中と申します。 この記事を読んでいる貴方様も、きっと同じIT業界の住人なのではないでしょうか。

この業界の方々は、やはりガジェットが好きな傾向があると思います。かくいう私も、以前から「これでなにか面白いことができそうだな」と目をつけていたモノがあります。今回はそのガジェットを実際に手に取り「日常が便利になるハックシステム」を作ってみようと思います(前編/後編の構成になります)。

本来のテーマ

テプラのQRコードを使って身の回りの情報を管理しよう

話の起点

「テプラ」という有名なステーショナリーがあります。ラベルに印字してくれる、言わば機能特化型のミニプリンターです。 このテプラ(製品種別名はラベルライター)、高級モデル or 最近のモデル だと、QRコードを印刷することができます。

QRコードは、いわずもがな、URL等をカメラ経由でモバイルデバイスに転送するのに適した画像情報です。もっとも単純に使用する場合、数十文字程度のURLをそのままQRコードに落とし込み、印刷し、配布します。印刷物を受け取った方は、自身のスマホのカメラでそれを写し、ブラウザでURLにアクセスします。

この使い方を「固定URL式」とこの記事では呼ぶことにします。

やってみたいこと

家電ショップに並んでいるテプラを見て、ふと思いました。 「QRコードの形で印刷されたURLを、プロキシサーバ宛てにしておいて、実際に利用するURLを後から書き換え可能にできたら、どうだろう?」

例えば、既にQRコードを印刷済みのラベルを先に持っておき、必要なときに(例:紙のノートにWikipediaの参照を貼りたい)その「まだ紐付けされていないQRコードのラベル(ブランクQRコード)」を貼る。続けてその場でスマホQRコードを開くと、プロキシサーバ上の「URL登録フォーム」がブラウザで開き、そこでWikipediaのURLを貼り付け登録する。それ以降は、その(同じ)QRコードスマホで開くと、直でWikipediaがブラウザで開く。

この使い方を「浮動URL式」とこの記事では呼ぶことにします。

上記の例はとてもシンプルで、正直あまり驚きがないかも知れませんが、QRコードおよびプロキシサーバの以下の特徴を組み合わせることで、いろいろなユースケースが発掘できそうです。

  • QRコードは、複製が可能である。
    • 同じQRコードを、複数の場所に貼っておける
    • 不特定多数に配布できる
  • QRコードは、だれでもアクセスが可能である
    • またアクセスが容易である
  • プロキシサーバでは、後から紐付けURLを更新することができる

と、ここまで考えて「いや、こういうの、もうどこかにあるんじゃないか?」と思い、軽く探してみました。

市場、類似サービス

QRコード 市場」で調べると、以下の情報が出てきました。

  • 4年後のQRコード決済市場、12兆3,976億円に‐矢野経済研究所が予測

  • 株式会社デンソーウェーブ(https://www.denso-wave.com/ja/

    • QRコードを開発された会社です。
    • 社員数:1,200名超、資本金 495M、という規模。
  • テプラ(ラベルライター)の市場規模……を確認したかったのですが、ぴったりの情報が出てきませんでした。

    • ちなみに、最大手商品の「テプラ」が、2018年で1,000万台突破(発売から30年)、とのこと
    • またテプラのキングジムだけでなく、カシオ、ブラザー等が参入している

また類似サービスでは、以下のものがヒットしました。

なるほど。

「個人用途の文具として、自由に使える浮動式QR」のサービス、製品は、まだ無いようです。 これは、夏休みの工作のお題としては、良いのではないでしょうか。

作ってみよう_1:ユースケース

実際に作るにあたり、ミニマムなユースケースを書き出してみようと思います。 ちなみに、私は iPhone12 mini, MacBook Air を使っています。今回は、プロキシサーバ役をローカルネットワーク上の MacBook Air にさせることにします。

  • ミニマムユースケース
    • 1:浮動式のQRコードを印刷したラベルをあらかじめ用意する
    • 2:紙のノートにメモを書く
    • 3:メモの横に、ラベルを貼る
    • 4:ラベルを iPhone でスキャン
    • 5:iPhoneでブラウザが起動し、(プロキシサーバ上の)入力フォームが開く
    • 6:iPhone上で「メモと紐付けたいWikipediaのページのURL」をフォームに入力し、保存
    • 7:もういちど、ラベルを iPhone でスキャン
    • 8:iPhoneでブラウザが起動し、紐付けしたWikipediaのページが開く

ここまでの一連ができれば、今回のハンズオンは成功!とします。

作ってみよう_2:システム構成

では次に、上記のミニマムユースケースを実現するためのシステム構成、および構成要素の状態を洗い出します。

システム構成:

  • A:QRコード自体の作成
  • B:ラベルライター(QRコード印刷可能)
    • まだ無し。10,000円以内で購入できる。
  • C:QRコードスキャナ
  • D:プロキシサーバ
    • MacBookAir 上で、何かしらのサーバを立ち上げる
    • Docker × Rails で良いか
  • E:ブラウザ

こうみると、物品としては「ラベルライター」さえ調達すれば、あとは有りものでなんとかなりそうです。

作ってみよう_3:ラベルライターの調達

善は急げ、ということで、ラベルライターの調達まで進めましょう。 いろいろと考えた結果、せっかくならイイものを、ということで、以下を注文しました。

とても残念なことに、こちらが届くのが今度の週末になってしまうとのことです。 ですので、この続き「作ってみよう、使ってみよう」は、また次回の後編でまとめられればと思います。


終わりに

いかがだったでしょうか? 特に、最後の「必要な機材の到着を待たなくてはならないので」という外的要因が提示されることで、無理なく自然な先送りが可能になるのです。

なお、ここまでを書くのに、中断を挟みながら4時間ほどかかりました。 実際、「最後までやりたいこと/書きたいこと」を完遂するには、追加でざっと2日ほど欲しいところです。 もちろん、完璧なものを最初から用意できればそれに越したことはないのですが、そうはいかないこともままあります。「漠然としたアイデアはあるんだが、カタチにする時間がなぁ」という状況に身を置かれるテックブログ同士におかれましては、こういうしのぎ方もありますよ、というメッセージをお届けできたなら幸いです。(最後に勝っていれば良いのです!)

それでは、次回の後半をお楽しみに。 (モノは本当に作ります!)

この記事を書いた人

mtq-nonaka

MNTSQ株式会社でPdMをしています。