こんにちは。 すべての合意をフェアにしたいMNTSQ(もんてすきゅー)のJessie (@Jessica_nao_) です。 仕事では、Ruby on Rails を"利用"させていただき、法務業務に利用されるSaaS Webアプリの開発を行っています。
RubyKaigi2024が間も無く開催されますね! 土日から沖縄入りされている方の投稿がTwitterに流れてきており、既に私の気持ちもかなり高まってきています✈️
この記事では、「今回RubyKaigi に初めて参加するぞ!」という方に向けて、2023年に初めてRubyKaigiに参加した私が、知っておくと嬉しいと思うTipsやRubyKaigiのあれこれをいくつか紹介していきます📝
なお、公式アナウンスは非常に重要です。オンサイト参加の方で、Onsite Information - RubyKaigi 2024 をまだご覧になっていない方は、必ずご確認を!
いくつかは私のチョイスでここにも記載しておきます📝
- プレチェックインが、Day 0(5/14) 16:00 ~ 19:00 にある
- Day1 の混雑緩和のため、ぜひ使ってほしそう
- Discord → https://rubykaigi.org/go/discord
- イベントページ → Events - RubyKaigi 2024
- day1 の公式 Party は別チケット
- 写真に写ってOKか、否かの意思表示できるストラップがある
「仕事では何をしていますか?」「Railsを書いています」
Webエンジニアの私がするコミュニケーションでは、「Railsを利用してWebアプリを開発している」という意味で、「Railsを書いている」と言ってしまうこともあると思います。しかし、RubyKaigiではこの言い方は誤解されてしまう恐れがあります⚠️
RubyKaigiには、RubyやRailsのコミッターの方もたくさんいらしています。そんな中で、「Ruby / Railsを書いています」と言ってしまうと、相手は文字通りに受け取り「あ、コミッターだ!!」となってしまいますね。笑
私は昨年、初めましての方に対して「Railsを書いています」と伝えてしまったせいで、ちょっと気まずい思いをしました😇 自己紹介では「 SaaSの業務アプリケーションを開発しています」のように始めるべきでしたね1 。
Rubyを"使う"人には高度なことも多いセッション
昨年の私は、「スケジュール(※ 2024版のリンクはこちら) を見て、ピンと来ないものも多いがとりあえずこれこれ聞くぞ」と直感でピックアップしたセッションを聞こうと挑みました。正直予習も全然できておらず、 "YJIT" や "RBS"2 など、当時の私には言葉自体馴染みのないものもあり、セッションを聞いてもチンプンカンプンなこともあり面食らってしまいました。
これを読んでくださっているRubyKaigi初参戦の方の中にも、心構えを間違えて、同じように絶望してしまう人が出てくることを懸念しています。
この点に関して、ちょうど、STORES CTO藤村さんが語っていらっしゃる良いBlog を見つけたので、一部をここで共有いたします。
RubyKaigiってRubyを開発している人のカンファレンスで、Rubyについてのカンファレンスなんですよ。Rubyを使ってどうとかいうのよりも、Ruby本体をどう作るかにフォーカスがあるので、プログラミング言語の最新機能とか最新の実装って作ってる人しかわからない人が多いんですよ。(中略)
わからなくていいのだろうかっていう引け目を感じることは一切必要なくて、こんなにわからないことがわかったみたいな、わからないジャンルを知ること自体がもはや成果だと思います。
弊社EMの飯田さんも同様に、昨年RubyKaigiについて、次のようなことを語ってくれました。
- Rubyの最先端であるから、分からないことがあるのは当然
- Rubyを開発している人たちが、こんなことに今取り組んでいるのかと知れることは成果
- 普段の業務ではあまり触れられることのないところに接点を持って、興味の幅を広げられると最高
RubyKaigiは、例えば Kaigi on Rails と比べて、Ruby / Railsを利用して仕事をしている人には"実用的"3ではないと感じる話題も多いです。
それでも分かりたいセッション
とは言え、せっかく参加できて得た貴重な機会ですからスピーカーの方の熱量を少しでも身近に触れて、自分の幅を広げられる機会にしていきたいところですね🚀
今回は、CRubyについてのセッションが多いとのことなので、Masaki Hara (@qnighy) さんが #rubykaigi2024_koryaku にて発表されたスライド「CRuby超入門」に目を通してみるのはとても良さそうです!
本スライドでは、読み進めるのに「難しい部分」の補足をメインにしてくださっていますが、ここでは、「CRubyなんて初めて知ったよ」という方向けに、CRubyに触れる一歩目のヒントを書いてみたいと思います。
例えば、 ruby/array.c#L1388 を見ると、 Array#pop はここで実装されているのが分かります。これだけでも、このレポジトリが”完全なる未知のもの”ではなくなり、「Rubyの実装見たことある!!」が真になりますね😆
もう一歩進んで、無駄なメモリを解放するために resize している様子も見られます4。Rubyを使っている際には、Arrayの長さについては無関心でいられますが、このような実装のおかげなのですね。
parser や Garbage Collection などについても、あとほんの少しでも踏み込んでいけるよう、とりあえずレポジトリをcloneして、移動中でも眺めていきましょうか✈️
Be Nice
Yukihiro Matz (@yukihiro_matz) さんの「Be Nice」という言葉が印象的でした。
この大きなカンファレンスを良いものにするために、Organizerやスタッフの皆さんの努力と、コミッターやスピーカーの方々の貢献、最後に、これらに加えて、RubyKaigiの参加者全員の楽しむ姿勢と気配りが欠かせないと感じました。
私の昨年の体験をお話しします。
Day1のお昼のことでした。 上述の飯田さんが、前職のエンジニアの方も誘って、MNTSQメンバー6人とその方の計7名でランチに行きました。 最初、何が起きているのか良く分かりませんでした。私の日常の常識では、「これって通常だったらやや気まずい状況じゃないっけ?」という気持ちになっていました。笑
RubyKaigiはみんなが交流を楽しむ場でもあり、これは至って自然な、推奨されるべき事象でした。初めましての人とであっても、きっかけさえあれば自然とご飯に行けます。目の前で手持ち無沙汰にしている方がいれば、例え初めてお会いした方でも、積極的に話しかけて大丈夫です。きっと、目の前の方もあなたとの会話を望んでいるでしょう。
去年の私は当初、(お酒を飲んでいない時には)「セッションにも全くついていけない自分が、初めましてのRubyistの方と会話を成立させられるのだろうか?」という不安もありましたが、そんなことを心配する必要は実は全くありません。
Rubyの話はもちろん、普段の仕事のことを尋ねたり、自分の話を聞いてもらっても良いですね。せっかく社外の人と多く話せる機会ですから、自分のチームで今抱えている・取り組んでいる問題について、他のチームではどうしているのか教わるのも良いです(私は今回、カンバン事情やRspecのお作法などを聞いていきたい気持ちがあります)。
Twitterで利用できるタグ達
RubyKaigi会期中、あるいはその前後でぜひ使っていきたいTwitterのタグを紹介します。
#rubykaigi
RubyKaigiに関することを、どんどんつぶやいて盛り上げていきましょう🚀
#rubykaigi2024
も一定使われるだろうと思いますが、多数派は #rubykaigi
という印象ですね👀
#rubykaigiA
, #rubykaigiB
, #rubykaigiC
Schedule - RubyKaigi 2024に記載のタグを、見つけることはできましたか?👀
セッションが行われる会場ごとにタグが用意されていて、セッションの内容や感想、あるいは期待について、みなさん多く投稿されています。 スピーカーの皆さんに感想を届けるのも非常に良いことなので、活用していきましょうっ!
#rubyfriends
2023の会期中の様子はこんな感じです! セルフィーを投稿する際には、ぜひ利用していきましょう🙌
ちなみに、 Onsite Information - RubyKaigi 2024 によると、今回は自分が写真に映ることに関する意思表示用のLanyard(ストラップ)が配布されるようですね📸 素敵な取り組みです。
#MNTSQ
弊社MNTSQのタグです!!
MNTSQは、RubyKaigi 2024 にGold Sponsorとして協賛いたします🙌 弊社の参加メンバーとの写真や、ノベルティーについてTwitter上に載せる際には、一緒にタグ付けしていただけると嬉しいです!
無理をせず楽しむ!
最後になりますが、終わっても最高だったと言えるRubyKaigiを過ごすために、以下の点には気をつけましょう。
RubyKaigiのメインコンテンツはセッションですね。初参加で真面目な方は、「セッションは全部出るもの」と思うかもしれませんが、体力的にも、内容の高度さ的にも、それは厳しいです。
セッション以外にも、他のRubyistと食事に行ったり立ち話をしたり、企業ブースを回ったり、飲み会などの企画に(ref: Events - RubyKaigi 2024)に参加したりと、楽しむべきことは多くあります。
去年の私は連日エンジョイして、睡眠時間もそこそこに会場に足を運んでいたら、RubyKaigi後、1週間程度倦怠感が続きました。他のメンバーにも帰ってきてから具合が悪くなる人もいました。
お祭りごとですし、本当に楽しいRubyKaigiがあなたを待っていると思います。最高の思い出として記憶に残しておくためにも、無理はせずに身体は労わりながら楽しみましょう🙌
私は今回、火曜から土曜の朝まで那覇にて参戦します! みなさんにRubyKaigiでお会いできることを、とても楽しみにしています。